心のバランスを保つことは、正常な意思決定やライフスタイルを送る上で、重要になります。交感神経と副交感神経の優劣が大きいと心は落ち着かなく、ストレスが溜まった状態になってしまいます。特にバランスを保つことが難しい副交感神経について今回は、解説していきます。
副交感神経とは、自律神経の一部を構成する神経で、交感神経と対称的な存在であり、心身を鎮静状態に導きます。つまり、副交感神経が優位な状態だと心身はとてもリラックスしていることになります。
激しい運動や、会議のプレゼン前などは、逆に交感神経が優位になり緊張や興奮状態になります。自律神経とは、自分の意思でコントロールできない、血流や臓器のはたらきを司る神経のことで、交感神経と副交感神経がバランスを取ることで、健康を維持しています。
特に、現代人は交感神経が優位な状態が、一日中続いていることが多く、その結果、血流が悪くなり、免疫力が落ちてしまい、便秘や冷え症など様々なトラブルを引き起こします。
交感神経も勝負事や仕事をしているときなどに優位な方がパフォーマンスがアップしたりしますが、それ以外の時間はできるだけ副交感神経が少し優位な状態の方が心身がリラックスしている状態なので、健康でいることができます。
朝食を摂ることで、体内時計を正常に活動させます。毎日、決まった時間に時間を確保してゆっくり食べましょう。
寝酒をすると、寝つきが良くなると言われますがそれは寝つきだけです。睡眠の質は飲酒すると落ちてしまいますので、起床時のコンディションが全く異なります。
またコーヒーや紅茶などのカフェインを摂取すると、脳が興奮するので、交感神経が優位な状態になります。寝る前は、水や白湯を飲んで、リラックスしましょう。
トマトには、脳や神経をリラックスさせるために使われるアミノ酸のひとつ「GABA(ギャバ)」がたくさん含まれています。
GABAは、人間の脳や神経の中にもある神経伝達物質で、脳に酸素や血流を行き渡らせたり、神経をリラックスさせるために使われたりします。
また、チーズなどの乳製品も自律神経を整えるために必要なトリプトファンが豊富に含まれているので、一緒に摂取できたら効果的ですね。トマトとモッツァレラチーズのカプレーゼは良い組み合わせだと思います。
趣味は自分が好きなこと、つまり自分がしたいことをしてる状況なのでリラックスしている状態で副交感神経が優位になります。スポーツでも読書でも何でも良いです。
個人的には、就寝の2-3時間前にサウナに入り、温冷交互浴を行った後に、ベッドに入ると睡眠の質が格段に上がります。
テレビやスマホから放たれる光はブルーライトで、この明るく光を受けることにより、体内では交感神経を活性化させるホルモンが分泌されてしまいます。自律神経を安定させるコツは睡眠にあります。
質の高い睡眠をするためにも、睡眠環境に徹底的にこだわりましょう。寝る前は、間接照明にして強い光を受けないことも重要です。また、寝具を清潔に整えるのも快適な睡眠には欠かせません。
5感の一つである嗅覚は、自律神経を安定させるためには、重要な役割を果たします。アロマオイルを嗅いだあとに、気持ちがリラックスした経験があると思いますが、
これは副交感神経が優位になった状態です。アロマオイルやお香を寝る前に焚いてベッドに入ると、快適な睡眠ができるかもしれません。
湯舟に浸かることは、毎日の癒しです。入浴によってカラダが温まると、血流が良くなり、筋肉疲労や緊張を和らげることができます。
また、カラダが温まることにより血管が拡張し、新陳代謝が高まり、デトックス効果が期待できます。入浴により、浮くことで、筋肉の緊張をほぐし、副交感神経が優位になると言われています。
下着によって身体を締め付けてしまうと、血流が悪くなり交感神経が優位になります。理想は下着を着用しないで、身体をリラックスした状態にしてベッドに入ることです。
自律神経のバランスを的確に保つことで、常に心身がリラックスした状態を保てます。仕事や家庭のストレスで自律神経は乱れがちですが、食事や日常のライフスタイルを少し見直してみるだけで、簡単に改善することができます。
ぜひ、試してみてください。
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