現代人は、仕事や家庭の育児などライフスタイルの中で、何かしらのストレスを感じているかと思います。ストレスなどは、自律神経が乱れると感じるのでいかに調整するかがポイントになります。
今回は、自律神経と上手く付き合って、心がリフレッシュした状態を保つ方法を解説していきます。
自律神経とは、自分の意思でコントロールできない、血流や臓器のはたらきを司る神経のこと。緊張や興奮したときにはたらく交感神経と、リラックスするとはたらく副交感神経で成り立ち、二つの神経がバランスを保つことで心の健康を維持しています。
特に、リラックスした状態の時には副交感神経が優位になりますが、日常で副交感神経が優位な状態を保つのはかなり難しいです。
なので、50:50のバランスに近づけるためにどうするかが重要なポイントになります。
自律神経のバランスが崩れるとどうなるかを下にまとめました。
交感神経優位 | 副交感神経優位 | |
瞳孔 | 開く | 縮小する |
涙腺 | 涙の分泌減少 | 涙が増量 |
唾液腺 | 喉が渇く | 喉が潤う |
汗腺 | 多汗 | - |
胃腸 | 便秘気味 | 下痢気味 |
心臓 | ドキドキ | リラックス |
脳、神経 | 興奮 | 眠くなる |
血圧 | 上昇 | 低下 |
これを見ると、どちらかの神経が優位な状態であると、健康状態に何らかの影響が出ることが分かります。
しかし、シーン別でみると運動しているときは、交感神経が優位になるのと、脳や神経が興奮状態である方がパフォーマンスが上がることもあります。
総じてバランスが取れていると、健康状態を良好に保つことができるでしょう。
1でも挙げた通り、交感神経を高めるのは非常に簡単です。緊張や興奮状態を作り出せば交感神経が優位の状態を作り出すことは可能です。ですが、副交感神経が優位な状態を作るには、独自のリフレッシュ法を通して、身体を導いていく必要があります。
交感神経は変わりませんが、副交感神経は加齢に伴って、落ちていくことが分かっています。どのように維持、または上げていくことかを考えることが重要になります。
朝起きたら、まずは太陽の光を浴びて脳に朝が来たことを伝えましょう。体内時計を正常に保つことで自律神経を安定させることができます。
朝に太陽を浴びることは、その日の睡眠の質を上げるためにも繋がってきます。
3食の中で、朝食はもっとも重要な位置づけと考えます。睡眠時は空腹の状態で、朝に1日の活力となる栄養をしっかり摂ることで、精力的な1日を送れるようにします。
通勤時間にリラックス状態になることが、日中の仕事のパフォーマンスを上げることに繋がります。副交感神経優位の状態を作り、仕事の最中が少し交感神経優位でも帰りの時間に徐々に、バランスを戻していき、帰宅時には自律神経が整った状態に。
入浴は、副交感神経を高めるのに適しています。お湯の温度はは38~40度程度のぬるま湯に、5-10分入浴することを2-3回繰り返すのがおすすめ。ぬるま湯でも体内の水分は失われるので、水分を浴室に持ち込んで、適宜飲むようにします。
質の高い睡眠は準備が9割と言っても過言ではありません。
など挙げたらキリがありませんが、上記に挙げた4つと3つの睡眠の準備を繰り返せば、快適な睡眠を生み出すことができるでしょう。
自律神経を安定させるには、交感神経を安定させ、副交感神経を高めることが重要ということを解説してきました。
高級なお寿司を毎日食べたり、高級なホテルに泊まってみたりなど贅沢をしたりしても自律神経を安定させるためには解決にはなりません。
ストレスと上手く付き合いながら、独自のリラックス法、ストレス解消法を見つけることが近道でしょう。
掲載の記事・写真・イラストなど、コンテンツの無断複写・転載等を禁じます。
Copyright© P&F LLC All rights reserved.